ダッタフォーリャの最新の調査で、ジウマ政権の支持率は「よい」が42%と安定しているものの、ペトロブラスの汚職問題「ペトロロン」に関して、「大統領は責任を負うべき」との国民の意見が全体の3分の2を超えていることがわかり、さらにジウマ第2期政権への期待は低調なものとなった。7日付フォーリャ紙が報じている。
ダッタフォーリャの最新調査は2日、3日に、全国173都市2896人を対象に行われた。
それによると、ジウマ政権の支持率は、「よい/最良」が42%でもっとも多かった。これは大統領選の決選投票の約1週間前の10月20日に行われた前回アンケートと全く同じ数字だった。
だが、その一方で「悪い/最悪」が前回の20%から24%に上がった。「普通」は37%から33%へ落ちた。
今回のアンケートではペトロロンに関しても聞かれたが、「ペトロブラスで不正は行われたか」との質問には、85%が「そう思う」と答えた。
さらに「ジウマ大統領はペトロロンに関する責任があると思うか」の問いには、68%の人々が「ある」と答えた。その68%のうち43%は「大いにある」とし、「少しある」の25%を大きく上回った。「責任はない」と回答は20%。「わからない」は12%だった。
また、ペトロロンについて「知っている」と答えた人は84%で、その度合いについては42%が「そこそこに」、28%が「よく」知っていると答えた。
さらに、民政復帰後に国民の直接選挙で選ばれた大統領を対象に、「どの大統領の時代がもっとも汚職が目立つか」の問いに「ジウマ政権」と答えた人は20%で、大統領罷免となったフェルナンド・コーロル氏の政権(1990~92年)の29%についで2位だった。その一方、「どの大統領の時代にもっとも汚職が調査されたか」「汚職政治家が罰せられたか」の問いには「ジウマ政権」との答えがいずれも46%、40%と群を抜いて高かった。
そして、「次期政権への期待度」で、ジウマ第2期政権が「よいものになる」と答えた人は、全体の50%だった。これはジウマ第1期政権直前の73%を大きく下回るもので、コーロル氏罷免後直後のイタマル・フランコ政権(1992~94年)の18%、フェルナンド・エンリケ・カルドーゾ大統領の第2期政権(1999~02年)直前の41%についで低いものだった。
一方6日、サンパウロ市パウリスタ大通りでは、反ジウマ派の抗議集会が行われた。今回の集会では、11月1日の同集会に参加した「軍によるジウマ政権への介入」を叫ぶ一団もサンパウロ美術館前に現れたが、街宣車も使う反ジウマ派に圧されぎみで、騒ぎを聞いて出動した軍警に隔離された。
今回のデモにはジョゼ・セーラ氏(民主社会党・PSDB)が参加して演説などを行ったが、大統領選を戦ったアエシオ・ネーヴェス氏の姿は見られなかった。
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