フェルナンド・ハダジサンパウロ市長(労働者党・PT)は、死亡事故の増加を理由に、マルジナル・ド・チエテとマルジナル・ド・ピニェイロスの最大時速を90キロから70キロに引き下げることにしたと6日付フォーリャ紙が報じている。最高時速90キロを70キロにすると、死亡事故となる確率は40%減る。
市交通局長のジルマール・タット氏は2011年に始まった制限速度改定を拡大して他の道路の制限速度も引き下げる意向で、4日のサンパウロ市運輸・交通審議会で「現行が70キロなら60キロ、60キロなら50キロにする」と表明した。
市保安局によると、1~9月の交通事故による死者数は前年同期比4・5%増えた。この数値は10年前に統計を公表し始めて以来、最大だ。
ジルマール氏は死亡事故件数の増加要因は深夜や週末の若年ドライバーによる事故増加とし、軍警によるレイ・セッカ法(飲酒運転禁止法)取締りの不足を批判したが、保安局は、飲酒運転で懲罰を受けたドライバーの数は今年10月の時点で既に、2013年の総計を上回っているとした。