9日、ブラジルにおける同性愛結婚の統計が一般の結婚統計の一部に含まれる形で発表され、昨年1年で同性愛結婚の届出数は、全国の婚姻届のうちの0・35%を占めることがわかった。
ブラジルでは2013年、国家法務審議会(CNJ)が全国の登記所に同性愛者同士の結婚を認めることを義務付け、5月13日から有効となった。それが全国的(11年には13州と連邦直轄区で承認)に認められた初年度の同性愛結婚に関するデータが、9日に発表された地理統計院(IBGE)の統計データの一部として発表された。
それによると、13年に全国で登録のあった同性愛婚の数は3701件で、全体で105万2477件あった結婚の0・35%を占めた。この同性愛婚のうち、男性同士は52%、女性同士は48%だった。
地区別で見ると、もっとも多いのは南東伯で、全体の80%を超える2408件だった。中でもサンパウロ州は1945件と圧倒的に多く、2位リオ州(211人)、3位ミナス・ジェライス州(209人)と南東伯の大型州が上位三つを占めた。4位は南伯のサンタカタリーナ州(207人)、5位は北東伯のセアラー州(184人)が続いた。
逆に、北伯7州では合計してわずか56人で、同伯では同性愛婚への偏見が根強いことをうかがわせる結果となった。
さらに、13年の同性愛婚者の実情を見てみると、男性の82・3%、女性の75・5%が初婚となる。つまり、今回、女性で同性愛結婚を行った人のうち24・5%がかつて男性と結婚していたことを意味し、それはかつて女性と結婚していた男性の17・7%を上回る数字となっている。(9日付G1サイトより)
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