15日午前9時現在でのサンパウロ州の12月の降水量は、先週の雨の影響で海に近い南部水系のリオ・クラーロの142ミリをはじめ、リオ・グランデ、グアラピランガでも100ミリ前後を記録。このペースが続くと仮定すれば、月間平均降水量を超える雨量を記録しているが、それ以外のカンタレイラ、アウト・チエテ、アウト・コチアでは40~50ミリ程度と、地域差が目立っている。今週は先週の反動か、週の前半は晴天が続くが、木曜以降は雨で、以降、月末まで雨が続くとの予報が多いので、期待したい。なお15日から、水位の落ち込んでいたアウト・チエテが「未開の水域」にあたる水、10・6%分を取水し始めた。
◎
12日、リオで学校送迎のバスの中で運転手に置き去りにされた2歳の男児ガブリエル・マルチンス・デ・オリヴェイラちゃんが、閉じ込められた後に気分が悪くなり、死亡する事故が起きた。この日のリオは、体感温度45度を記録する猛暑だった。送迎を担当した女性運転手は、「気分が悪くなり、朦朧としていた」と語っているが、ガブリエルちゃんの母親の証言によると、ガブリエルちゃんは以前もこの運転手に置き去りにされたことがあったという。
◎
15日、サンパウロ市市議会の議長にアントニオ・ドナト氏(労働者党・PT)が選出された。ドナト氏は市役所内でフェルナンド・ハダジ市長の右腕的存在として知られていたが、昨年発覚した、サンパウロ市財務局元副局長らによるサービス税(ISS)汚職への深い関与が疑われ、総務局長職を辞任したいきさつがあった。疑惑はその後、どうなる?