現地時間の15日朝、オーストラリアのシドニーで起きたイスラム教徒の50歳男性による立てこもり事件で、17人いた人質の一人だったブラジル人のマルシア・ミカエルさんは16日、同国のトニー・アボット首相を批判した。それは、「首相との電話をテレビで生中継してほしい」との犯人の要求に同首相が応えなかったためだ。「ゴルフをしていたのか犬の散歩をしていたのか知らないけど、首相がその時やっていたことより人の命の方がずっと大切なのに」とマルシアさんは不満を露にした。マルシアさんは足を負傷し、16日に金属片などの除去手術を受けた。傷口の一つは形成手術も必要だという。
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16日午前5時頃、サンパウロ市南部ヴィラ・アンドラーデにあるジョバンニ・グロンキ大通りのブラデスコ銀行の支店に強盗が入り込み、自動現金引き落とし機(ATM)を3度にわたって爆破させ、現金を盗んで逃走した。犯行の際は同大通りを通る車を止め、交通妨害もさせていた。その3時間ほど前には、北部トレンベーでも同様にATMを爆破する事件が起きたが、この時は現金は盗まれていない。こちらも犯人は現在も逃走中だ。
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大サンパウロ市圏ブラガンサ・パウリスタ市役所は15日、同市が提供した再生資源ゴミで作った、リサイクル製品のクリスマスツリーを、わずか12時間で撤去することを決めた。理由は市民からの「醜い」との苦情が絶えなかったため。この決定に作成にあたった芸術家は不満を表明したが、同市のフェルナン・レメ市長は「およそクリスマスらしくなく、私も醜いと思う」と語った。