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勢ぞろいするメダリストの皆さん
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南米マスターズ陸上=〃鉄人〃陸上選手が躍動=20人出場で金33個

 「第17回南米マスターズ陸上」が先月2~9日、コロンビアのメデリン市で行なわれた。30歳以上に出場資格がある同大会に、中米も含め18カ国から約1900人が出場し、5歳刻みの年代別でメダルを争った。当地からは60~80代の日系人選手約20人が参加し、金メダル33個を持ち帰る活躍を見せた。
 「短距離、跳躍競技どちらも得意」という清水義之さん(86)は、出場した全6種目で金メダルを獲得。昨年の世界マスターズ陸上で、100メートル15秒97をマークした世界記録保持者だが、今大会では15秒96と再び更新し、南米記録も塗り替えた。
 衰えを見せぬどころか大舞台でさらに記録を伸ばし、三段跳びでも金メダルを獲得、南米などで敵なしの強さを示した。「食べ物に気を遣い健康を維持する。10年先まで健康体でいられるよう考えています」とさらりと語った。
 投てき5種目で金メダルを獲得した松島巧さん(82)は、「常に自分との戦いで記録を維持することが目標。飲酒も週一に控えています」と語り、結果に満足感を見せた。
 井本澄子さんは75歳以上の部門で7つの金メダルを持ち帰った。「大会1カ月前に膝などを痛め、練習不足で不安もあった。でも当日を迎えたら気持ちよく競技に臨めた」と笑顔を見せた。
 金メダル獲得者は以下の通り(敬称略、新=新記録)
 ◎男子【65歳以上】▽妻沼たけ男=100m、200m【70歳以上】▽上原勇治=100m、200m▽広田のりよし=幅跳び、三段跳び【75歳以上】▽宮村紀生(みちお)=100m、200m【80歳以上】▽松島巧=ハンマー、砲丸、円盤、槍、重量投げ▽済藤重男=4×100mリレー、幅跳び【85歳以上】▽清水義之=100m(新)、200m(新)、400m(新)、4×100mリレー、三段跳び(新)、幅跳び
 ◎女子【65歳以上】▽飯田恵子=400m(新)【70歳以上】▽白旗諒子=80mハードル、200mハードル、高跳び▽加藤広子=200m【75歳以上】▽井本澄子=100m(新)、200m(新)、80mハードル、200mハードル、ハンマー(新)、砲丸(新)、円盤(新)