ブラジルについにサーフィン世界王者が誕生した。サンパウロ州出身のガブリエル・メディーナ(20)が19日、ハワイのピペリーニ海岸で、世界プロサーフィン連盟(ASP)ワールドツアー2014年年間総合王者の座を確定させたと20、21日付伯字各紙が報じた。
今回の年間総合優勝でメディーナの名は世界に広まり、ブラジルもサーフィン界で一躍有力視される国になった。ブラジルは常にサーフィン世界選手権に選手を送り込んできたが、年間総合優勝者だけが欠けていた。しかしそれも19日までのことだ。
メディーナが好パフォーマンスを見せる度に、ハワイのビーチはまるでブラジルと見紛う程の盛り上がりを見せた。ブラジル国旗も、至るところでたなびいていた。
「神様ありがとう! 神様ありがとう!」メディーナの母シモーネさんは、息子のカブリエルが最終の第4ラウンドで8・67ポイントを獲得した時に叫んだ。
メディーナはハワイラウンドで2位になり、年間総合王者の座を確定させた。ライバルのファニングは、敗者復活戦でブラジルに帰化したアレジョ・ムニスに敗退していた。
年間総合優勝が決まった瞬間、多くのブラジル人が国旗を手に、服が濡れるのも構わず海に駆け込み、メディーナを担ぎあげてビーチに凱旋した。
継父でコーチのチャールズも「今年のメディーナは素晴らしかった。年間総合優勝に疑いの余地はない。彼はどんなスタイルのサーフィンもできることを証明して見せた。大した奴だよ」と語った。
メディーナは「この優勝は僕のためだけじゃない。ブラジルサーフィン界にとっても重要な勝利だ!」「ファンのみんなを愛してる。みんなと喜びを分かち合いたい。これからは責任ある立場になるって事はよく分かっている」と喜びの言葉を述べた。
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