フェルナンド・ハダジサンパウロ市市長(労働者党・PT)は、今後新しく市内を走るバスに料金徴収係を置かないことを計画していると20日付フォーリャ紙が報じている。
以前より検討されていたこの計画は、与党が市議会で19日未明、2001年制定の「バスには(運転手と料金徴収係の)2人を載せなくてはいけない」という法律の変更に成功したことで推進の機運が高まった。
サンパウロ市交通局長のジウマール・タット氏は「料金徴収係が撤廃されることはない」が「ビリェッテ・ウニコの採用以来、料金徴収係の職務は大きく減っており、削減を検討する余地がある」との見解を表明した。
バス料金徴収係員組合会長のヴァウデヴァン・ノヴェンタ氏は「例え新設レーンからに限るとしても、いかなる変更も失業をもたらす。我々を無視した行政とバス会社との結託だ。断じて受け入れられない」と述べた。
ハダジ市長は「料金徴収係の解雇は行わず、職業訓練の機会を与える。今働いている人の職を奪い、路頭に迷わせることはしない」と約束した。