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パウリスタ大通りを飾るクリスマスイルミネーション(Leon Rodrigues/Secom/PMSP)
パウリスタ大通りを飾るクリスマスイルミネーション(Leon Rodrigues/Secom/PMSP)

パウリスタ大通りは大盛況=溢れる市民と観光客

 シャーレイ・アラゴンさん(46)の望みはただ一つ、パウリスタ大通りのクリスマスデコレーションの写真を撮って家に飾ることだった。
 しかし、21日の暑い日曜の午後、同じ思いで歩道を埋め尽くした群集の只中でデコレーションだけを写真に収めるのは困難を極めた。「もうどうしようもなかったわ。写真を撮っても人の頭だらけ」と笑うしかなかった。サンパウロ市パウリスタ大通りのクリスマスデコレーションをみようと繰り出した人々でにぎわう様子を22日付フォーリャ紙が報じている。
 クリスマス直前の週末で夏の初日のパウリスタ大通りでは、無数の人たちが携帯電話で自分の写真を撮ろうとしていた。
 だが、それは簡単ではなかった。デコレーションを背景に写真を撮ろうとしても、すぐに前を人が横切って、撮り直しになってしまう。
 「こんなにたくさんの人、見たことないよ。クリスマスだけど、贅沢できない人たちがパウリスタ大通りに溢れてるんだね」。そう語るのは家族4人で訪れた、会社経営者のロベルト・シルバさん(41)だ。
 ロベルトさんは通りすがりの観光客に、クリスマスデコレーションを背にして彼と家族の写真を撮ってくれと頼んだ。観光客はなんとかして写真を撮ろうして、群集から離れてシャッターを切った。
 21日は最高気温が35度にまで達し、ミネラルウォーターを3レアルで販売するアントニオさん(40)はホクホク顔だ。
 「ミカエル・ブラッドリー」ことマルコス・ペレイラさんも幸せいっぱいだ。サングラスに帽子、防弾チョッキにおもちゃの銃で、映画「エクスペンタブルズ」のシルベスタ・スタローンの格好を真似た路上アーティストだ。「1日で120レアルは稼げるね」と額に汗を浮かべて笑った。