サンパウロ市(サンパウロ市)とサンパウロ州(サンパウロ州)が、サンパウロ市市内を走るバスと地下鉄、都電(CPTM)の料金の調整を行っている。
サンパウロ市ではバスと地下鉄や都電の乗り継ぎができるビリェッテ・ウニコを導入しているため、バス料金を3・4~3・5レアルにするならば、地下鉄や都電の料金や乗り継ぎ時の料金の調整も必要となる。
サンパウロ市の場合はバス、サンパウロ州の場合は地下鉄と都電の料金を2013年に値上げしたが、その直後に起きた抗議行動により、料金を再び元の3レアルに戻したといういきさつがある。
この間のインフレ率をそのまま料金に反映させると、3・75レアルが妥当な線ともいうが、サンパウロ市では3・4レアルを目安に調整する意向で、サンパウロ州側の担当者との話し合いを重ねている。
サンパウロ市の場合、19日の市議会で低所得家庭の学生にはバス料金を無料にする事を承認しており、地下鉄や都電もそれに同調する可能性が強い。
サンパウロ州のアウキミン知事は26日、2015年の地下鉄と都電の料金値上げは避けがたいとの意向を表明。値上げ幅や値上げの時期はサンパウロ市とサンパウロ州の合意が成立し次第発表されるはずで、その時期は年内と見られている。
サンパウロ市では、月単位で料金を払い、その期間中は乗り放題となるビリェッテ・ウニコ・メンサルの普及のため、ビリェッテ利用の場合の料金は3レアルに据え置きとの情報もあるが、据え置きの対象がビリェッテ・ウニコ全般か、ビリェッテ・ウニコ・メンサルのみかは明確になっていない。