ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | リオ州近郊鉄道で衝突事故=158人が手当てを受ける

リオ州近郊鉄道で衝突事故=158人が手当てを受ける

 5日午後8時20分、リオ市近郊メスキータ市のプレジデンテ・ジュセリーノ駅で旅客列車が衝突事故を起こした。消防隊は少なくとも158人の怪我人を救出したが、重傷者は無かったと6、7日付の伯字各紙サイトが報じている。
 事故原因は調査中で、鉄道運営会社のスーペルヴィア社によると、リオ市中心部、セントラル・ド・ブラジル駅からジャペリ方面に向かっていた列車が、乗客の乗り降りのためにジュセリーノ駅で停車していた列車後部に衝突した。同線は事故で運休となり、およそ11時間後の6日午前7時ごろ、運行を再開した。
 6日朝放送のTV番組「ボン・ジーア・リオ」によると、被害に遭った乗客の1人が、事故直後に盗難事件があったと語っている。事故直後に強盗が柵を越えて事故車両に近づき、パニック状態の乗客から金品を盗んだ後、救護隊が到着する前に立ち去ったという。
 リオ州水運、鉄道・地下鉄輸送、車両輸送検査機関(Agetransp)とリオ市警が事故原因の調査に当たっているが、リオ州交通局長のカルロス・ロベルト・オソーリオ氏は同夜、鉄道運営会社のスーペルヴィアには管理責任を問い、罰金を科すと発表した。
 「事故は重大で、あってはならないミスだ。Agetranspは現場で物証を集め、第三者機関として、事故原因を厳密に調査する」とした上で、「個人的なミスか、組織的なミスか、複数の要因が重なった事故かを知る必要がある。列車の運行記録は残っている。運転士と乗客にも話を聞かなくてはならない」と述べた。
 Agetranspによると、スーペルヴィア社は1998年以来、整備不備により、総額700万レアルの罰金を受けている。