6日から、サンパウロ市のバス、地下鉄およびCPTMの運賃が3レアルから3・50レアル、両方の乗り継ぎ運賃も4・65レアルから5・45レアルに上がった。これに伴い、5日の市内の駅ではビレッテ・ウニコに課金する人の長蛇の列があちこちで見られた。この値上で、これまで「割高」とされていたビレッテ・ウニコ定期券(月極券)に有利な条件が生まれたことになる。ただ、週5日の通勤でバスと地下鉄を乗り継ぐと仮定した場合、1週で54・50レアル、1カ月だと218レアルの計算だが、バスと地下鉄共用型定期券の月額は230レアル。もう少し安くなれば、定期券の利用も増えるが。
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また、バス、地下鉄の値上と同じく、サンパウロ市のタクシーの値段も6日から上がった。上げ幅は、初乗りが4・10レアルから4・50レアルとなり、1キロごとの走行料金も、従来の2・50レアルから2・75レアルとなる。こちらもバスや地下鉄同様、2011年1月以来の値上となる。タクシー料金は乗る時間帯や車の種類で異なるため、詳細はサンパウロ市交通局の公式サイトhttp://www.prefeitura.sp.gov.br/cidade/secretarias/transportes/を参照のほど。
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カンタレイラ水系の水位は6日に6・9%に落ち、再び7%を割った。1月は雨は降るものの降水量が多くない日が続いているが、これは南大西洋亜熱帯高気圧(ASAS)の影響が昨年末から強く、ブラジル全土で雨が降りにくい状況になっているためで、しばらくこの状況は続くとか。12月の降水状況が良かっただけに、気がかりな話だ。