国庫庁は8日、2014年の連邦国家公務員の免職件数が、2003年の統計開始以来、最大件数を記録したと発表したと9日付エスタード紙が報じている。
2014年の免職件数は550件で、統計開始以来の総数は、延べ5125人になった。現在連邦政府には実働、休職中含めて126万人の職員がいる。
免職の理由は「汚職への関与」が最も多く、550件中365件で66%を占める。
職務放棄、欠勤(出勤日数の不足)、複数の職務兼行(不正行為)は126件だった。職務怠慢や誠意に欠ける対応などが11件で、民間団体の経営などへの関与は3件だった。
残る45件の免職理由は様々で、破廉恥な行為、職令不服従、暴力行為などが挙げられる。国庫庁によると、全ての免職者は、1990年に定めた国家公務員の職務規定(連邦法8112号)に違反している。
14年に免職になった550人の多くは実働中の職員で、423人が同年中に退職した。局長や部課長など、より上級の公務員も58人が免職となった。免職者の数には、懲罰により退職金受給権を失った定年退職者69人も含まれている。
国庫庁はデータを集めるものの、実際に罰則を科すのは各公務員が勤務している機関である。
社会福祉省は03年以降、1317人と最も多くの国家公務員を免職している。それ以外の機関では、法務省の808人、環境省の213人が続いている。
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