マルタの問題発言で波紋=「PTは変わらなければ死ぬ」=ジウマや官房長官痛烈批判=新文化相は就任式で反論
元サンパウロ市市長(2001~04年)で前文化相のマルタ・スプリシー上院議員(労働者党・PT)が11日付エスタード紙掲載のインタビューで行った痛烈なPT批判が大きな波紋を呼び、ジウマ大統領をはじめとした連邦政府との対立も生んでいる。サンパウロ市市長選への出馬意欲が消えない同氏は、PT離党も視野に入れている。11、13日付伯字紙が報じている。
マルタ氏は11日付エスタード紙掲載のインタビューで、文化相を辞任したいきさつや現在のPTに対する不満をあらわにした。それによると、同氏が文化相を辞任したのは、16年のサンパウロ市市長選挙でPTがフェルナンド・ハダジ現市長の再選を目指すと決めたからで、その直後、マルタ氏はルーラ前大統領に辞任を申し入れている。
また、ジウマ大統領に関しては、その経済政策に納得がいかず、それゆえに「ルーラ氏が大統領に再出馬すべきだ」との運動を起こしたいきさつなどにも触れた。
さらに、アロイージオ・メルカダンテ官房長官を「敵」、ルイ・ファルコン党首を「裏切り者」と呼び、「誰が国にとって最良の人物かという議論をするのを避けた」と責めた。メルカダンテ氏に関しては「〃18年の大統領候補はルーラ氏だ〃などと発言しているが、実際の最有力候補はメルカダンテ氏本人で、ルイ氏や(選挙参謀の)ジョアン・サンタナ氏とともにルーラ阻止に動いている」と語った。
また、同氏の後任として、第2期ルーラ政権以来5年ぶりに文化相に復帰するジュッカ・フェレイラ氏(PT)に対しても「以前の文化相時代は不正が多かったので、国庫庁にそのことについて報告した」と語った。
そしてペトロロンに関しても「新聞をめくるたびに〃これが自分が立ち上げを手伝った政党か〃と疑いたくなる」と語り、「PTは変わらなければ終わる」と語った。
マルタ氏は自らの処遇について、PTを離党する可能性があることも示唆し、「民主社会党(PSDB)と民主党(DEM)以外であれば話は聞く」とした。
この発言に、ジウマ政権やPTも動いた。12日のジュッカ文化相の就任式には、メルカダンテ官房長官をはじめ11人の大臣がかけつけ、連帯を改めて示した。この席で新文化相は、マルタ氏は「神に向かって銃を向けたが、小さな教区の神父に当たった」と皮肉った上、「私はマダムにルイ・ヴィトンのバッグで殴られた」として、マルタ氏の批判に反撃した。3日付フォーリャ紙によると、国庫庁はマルタ氏が文化相だった2013年に停止された外部団体との事業契約の48・75%は実行されてなかったと指摘している。
一方、13日付サンパウロ市官報は、ガブリエル・シャリッタ氏(民主運動党・PMDB)が今週、市教育局長に就任すると報じた。これは16年のサンパウロ市市長選でシャリッタ氏を副市長に据えるというPTの作戦によるもので、移籍先としてPMDBの噂もあるマルタ氏の動きを阻止する狙いがある。マルタ氏の受け入れ先にはブラジル社会党(PSB)や連帯(SDD)の名もあがっている。