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メキシコでブラジル人男性の遺体=現地警察は転落死を有力視

 11日、メキシコの海岸で、ブラジル人男性が建物から転落死したことが報じられた。同国の検察は事故の可能性が強いと見ているが、疑惑の残る展開となっている。14日付伯字紙が報じている。
 死亡したのは企業家のデアルベルト・ジョルジ・ダ・シウヴァさん(35)で、カンクン近くのカルメン海岸で、高さ10メートルの建物から落下して死亡していたのを発見された。
 デアベルトさんは友人の結婚式に出席するために弟のフェルナンドさん(33)と共に2日に同地に向かい、その後に開催されたダンスパーティなどにも参加したが、7日に社会ネットワークサービスにアクセスした後の行方がわからなくなっていた。
 警察はデアベルトさんの遺体には暴行の後はなく、酒に酔った勢いで訪れていた建物のあるバルコニーから別の建物に飛び移ろうとして、誤って落ちたと見ているが、麻薬使用の有無などについては何も触れていない。
 この件では、デアルベルトさんが「何者かに誘拐されそうだ」と話した録音があり、弟のフェルナンドさんもしばらく行方がわからなくなった上、12日にようやくサンタカタリーナ州の実家に連絡を取った際に「何者かに追われていた」と語っていたことから、現地マフィアが絡んだ犯罪とも見られていた。
 現地検察はこれを「作り話」とみなしており、電話を受けたいとこのジュリアーノ・ジローラさんもフェルナンドさんは「精神的にかなり動揺していた」として、証言の信憑性を疑っている。