ブラジル日本語センター(板垣勝秀理事長)主催の「第16回日本語ふれあいセミナー」(志村マルガレッチ実行委員長)が、サンパウロ市シャカラ・クラビン区の日教寺(コレイア教伯住職)で13日に始まった。日本語を学ぶ12~17歳の生徒120人が参加し、3泊4日の共同生活を通じて日本語や日本文化への関心を高め、生徒同士の親睦を深めた。
その一環として、15日の午前9時過ぎメトロ・リベルダーデ広場に、全参加者が「ふれあい」とプリントされた揃いの青いTシャツを着て現れた。音楽に合わせ恒例の「馬場体操」を行い、広場の静けさを破った。
馬場体操は、速いテンポの曲に合わせてかけ声をあげ、手や体を大きく動かすダンス風の体操のことで、パラパラにリズム健康体操などの要素を組み合わせて作られたもの。みんな元気よくリズムに合わせて踊った。
考案者である馬場康二さん(福岡、76)は、「この踊りを通して一体感を強め、親睦をより深めるのが目的」と強調した。実際、「みんなで一緒に体操を踊ることは、とても楽しい」とボリビアから参加した米倉治樹くん(13歳、三世)は笑顔で話した。
同じく参加者の一人である佐藤絢香さん(16、四世)は3度目の参加。「日本語は従兄弟2人と自分の3人だけで勉強をしていたので、皆で集まって勉強ができてとても嬉しい。シャワーに3分しか入れないくらい忙しい日もあったけど、また来年も参加したい」と話した。
志村実行委員長は「年を重ねるごとに内容が充実してきた。遊びではなく日本語の学習としてたくさんの参加者が集まることは、とてもうれしい。これからも続けていきたい」と、来年への思いを熱っぽく語った。