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誘拐された少女伊国で発見=生みの親が養子先から奪う

 2年前何者かに誘拐され、行方不明となっていたイダ・ヴェロニカ・フェリスちゃん(10)が、伊国ヴィチェンツァ県カッソーラ市で発見されたと20日付伯字紙やサイトが報じている。
 ヴェロニカちゃんは実父母で、誘拐計画犯と見られるドミニカ人のエリダ・フェリス容疑者(37)とイタリア人のパブロ・エスカルフッレリ容疑者(46)と一緒にいた。二人はブラジル滞在中の2007年、薬物密売で有罪となり、ヴェロニカちゃんの親権を失った。
 ヴェロニカちゃんは生後3カ月の時にクイアバのホテルに捨てられ、従業員のダニエレ・シケイラさんに拾われた。シケイラさん一家はその後、親権を取得した。
 「必ず見つかるとの希望を捨てずにいた。ヴェロニカを家に取り戻すためならなんでもする」と養母の母タルシラさんは言った。
 ヴェロニカちゃんは2013年4月26日、養母のダニエレさんと自宅にいた時、武装した男にさらわれた。シケイラさん一家は数日後、誘拐犯から警察に知らせたらヴェロニカちゃんを殺すとの脅迫をうけていた。
 誘拐犯の2人は2007年に薬物密売で有罪判決を受けた際、ヴェロニカちゃんのほかに、もう1人の息子ピエトロ君の親権も失っていた。
 エリダが刑期を終えた2010年、ピエトロ君(当時4歳)はサンタカタリナ州トゥバロン市の養護施設からさらわれた。エリダとパブロの二人はピエトロ君失踪にも関与した疑いがかけられている。