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ペットの環境に検査の目=ストレス配慮の決議文

 スーパーやショッピングセンターの人気コーナーの一つはガラス張りのペット展示コーナーだが、ペットショップでは今後、生後間もない子犬や子猫などの幼少期のペットは、心身の状態のケアをすること無しには展示できなくなる。連邦獣医審議会(CFMV)は、ペットが飼育されている状況とペットの置かれている環境がペットの健康状態に留意したものであるかを調べなければならないと決定した。
 同審議会の決議文第1069号は、ペットの展示や売買はペットの健康に少なからぬ影響を与えており、審議会や一般社会にとってはそのことが最大の懸念事項となっているとしている。さらに各施設がペットに対し、うるさすぎる環境においていないか、ストレスのかかる状況においていないか、証明などは適切かといった項目を獣医がチェックし、保証しなくてはならなくなった。
 2008年以来、CFVMは全てのペットショップは獣医を置かなくてはならず、置かない場合は罰金を課すべきだと主張してきた。現在ではペットが適切に飼育されていなかった場合は従業員も店も罰金対象になる。
 今回の決議文の結果、ペットをガラス張りの飼育箱に入れて展示するのをやめたペットショップもある。サンパウロ市北部のリモン地区のペットショップで働くディナ・シルヴァ・フロレインシオさん(44)は、「ペットを買いたいというお客さんが来たら、要望を聞いて、飼育所に連絡を取るだけにしたわ」と語った。
 サンパウロ市中央部のショッピングセンター内にあるペットショップオーナーのアントニオ・カルロス・デオダトさん(80)は、獣医や弁護士と連絡をとり、ペットの状態に配慮しつつ、ガラス張りケースでの展示販売を続ける意向だ。(22日付エスタード紙より)