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サンパウロ州海岸部は災難続き=大洪水に有毒なガス漏れ

 22日夕方~23日未明、サンパウロ州海岸部が豪雨に見舞われ、各地で浸水や土砂崩れなどが起きた。また、クバトンでは有毒ガスが漏れて、中毒症状を起こす人も多数出たと23日付サイトが報じた。
 サントス空軍基地での降水量は22日午後7時~23日朝5時の10時間で133・6ミリを記録。昨年12月の雨量を超え、1月の平均降水量の3分の2が降った。同海岸部ではアンシエッタやイミグランテスといった主要道につながる道路も冠水、各地で車や人が立ち往生した。
 サントスでは最低10カ所で土砂崩れが発生、倒木も起きた。アンシエッタ道から同市に入る道の一部は23日午後2時現在も不通で、サンパウロ市方面からの車が渋滞。サンパウロ市方面に向かうアンシエッタ道は同午後1時現在も封鎖され、イミグランテスを使う必要がある。
 サンヴィセンテでは、イミグランテス道やサントスへ繋がる道路が通行不能となり、交通が麻痺。イミグランテス道では23日午後2時現在もサンパウロ市方面からの車の渋滞が続いている。
 2夜連続で雨の被害が出たクバトンでは、所により川が2メートル以上増水、家屋に浸水し、教会などに避難している人もいる。同市では23日朝9時半頃、工業団地で有毒な硫化水素が漏れ、工場従業員らに退避命令が出たが、呼吸困難や嘔吐、頭痛、目の痛みなどの中毒症状を訴える人が続出。少なくとも82人が中央救急病院やアナ・コスタ病院に運ばれたという。