【既報関連】南東伯や中西伯中心に水力発電所のダムの水位が低下し、現在の状況では水力発電は1カ月しか持たないといわれているが、国家電力庁(Aneel)が23日、発電コストが上限を超え、電力消費の5%削減が望ましいとの考えを示したと24日付エスタード紙が報じた。
国家電力庁が定めた発電コスト上限は1メガワット時(MWh)当たり1420・66レアル/だが、現在の南東/中西伯と南伯での発電コストは、1445・61レアル/MWhに達している。
発電コストの上限値は、水力発電所の発電量と電力需要、燃料価格、新プロジェクト導入、発電や送電用の設備普及率などで決まる。現在のように水力発電が減り、火力発電所の稼働率が上昇している時は発電コストが高くなる上、新しい発電所や送電設備の建設などが遅れれば、広域停電やコスト高のリスクが一層高まる。
発電コストの引き下げには水力発電の多用や需要(消費量)の削減が必要で、現在のレベルなら5%の消費削減が望ましい。発電コストが3064・15レアル/MWhになれば5~10%の消費削減、同コストが6403・81レアル/MWhになれば10~20%の消費削減が必要だという。