聖南西教育研究会(渡辺久洋会長)主催の「第21回聖南西林間学校」が、昨年12月15日~18日、イビウーナ日伯寺にて行われた。同地区日本語学校8校の生徒、OB(モニター)5人、教師を含めた約85人が賑やかに3日間を過ごした。
プログラムにはオリエンテーリングや肝試し、劇のほか、今年はマツリダンスの創作と衣装作りも新たに加えられた。教師らは「協調性と想像力を養うことが狙い」と半年以上前から計画、準備してきたという。
渡辺会長は「ただ楽しむだけでなく、生徒の成長、教育効果にも期待している」と話す。3日間の食事作りや寝泊りした部屋や食堂、トイレの清掃は生徒自身が行った。
生徒の保護者からは、「家の手伝いをするようになった」「成長して帰ってきた」といった声も聞かれた。また、「もっと日本語を理解し、話せるようになりたい」と日語学習への意欲が増す生徒達も多いという。
初めて参加したウセンス日本文化センター(ソロカバ文協内)の玉田ナターシャさん(15)は、「とても楽しかった。これまでも参加しておけばよかった」と、今年で卒業のため参加が最後となることを惜しみつつ、笑顔で語った。
同センターのJICA青年ボランティア・則政友紀さんは、「内気だった生徒の性格に少し変化が表れた」と子供たちの成長を感じとっていた。
渡辺会長は「今ここにいるこのメンバーで行う林間学校は今回だけ。この林間学校でできた友達、思い出を大切にし、来年以降も日本語学校に通って勉強を頑張ってほしい」と話した。
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