14年に深刻な水不足への警告を発し、通達もなく水圧を低下させていたサンパウロ州水道公社(Sabesp)が、大サンパウロ市圏の消費者に水圧低下の時間を案内し始めたと27日付伯字紙が報じた。
ジェルソン・ケウマン同公社総裁が今月始めに大サンパウロ市圏での水圧低下の時間帯や区域を拡大する意向を表明した後は、断水などで影響を実感する消費者が増えている。実際には夜になると断水するとの苦情は昨年から出ていたが、正式な案内は今回が初めてだ。
水圧低下の時間は各地区で異なり、カンタレイラ、リオ・クラーロ、アウト・チエテの3水系から給水する地区の多くは午後1時から午前4~5時までの15~6時間、断水となる。イピランガやアリカンドゥーヴァは午後1時~午前7時の18時間、水が止まる。
午後8時~午前8時に水圧低下は、グアラピランガ水系が給水源のインテルラゴスやシダーデ・ドゥットラなど(サンパウロ市南部)だ。
高層アパートや高所の家、浄水場から遠い地域などでは、貯水槽まで水が上がらない、貯水槽が満杯になる前に水が止まるといった問題もありうる。
水圧低下の時間帯の確認は、電話195、オプション8で。確認時は、水道代の請求書に記載された識別番号(RGI)が必要だ。