1月も下旬になって雨が続き、カンタレイラ水系の降水量も4日で65ミリ増加した。次の寒冷前線も接近中だが、その矢先の27日朝、サンパウロ水道公社(Sabesp)の理事、パウロ・マサト氏が、「このままの状態で雨が降らなければ、最悪の場合、週5日間水を止める給水制限を敷くことになるかもしれない」と発言した。給水制限の可能性を否定するジュラウド・アウキミンサンパウロ州知事は、越権行為とも取れる発言をどうとらえるか。それだけ危機的状況ということで、マサト氏の発言が現実のものとならないためにも挽回の雨がもっと欲しい。
◎
23日にサンパウロ州海岸部サンセバスチアンで誘拐された、サンパウロ市東部グアイアナーゼス在住の夫婦と6歳の息子と愛犬が、26日未明に軍警によって無事保護され、同日夜までに容疑者グループ5人のうち3人(1人は16歳の少年)も逮捕された。この一家は23日、同海岸部で車を運転中に誘拐され、ファヴェーラで56時間ものあいだ縄で縛られ、監禁されていた。24日に一時的に縄を解かれた時、携帯電話でフェイスブックにアクセスし、親戚に誘拐について知らせたことが解決につながった。
◎
26日未明、サンパウロ市西部ペドローゾ・デ・モライス大通りで、高級車ヴォルヴォが猛スピードで電柱に激突。そのショックで変圧器が車の上に落ちて車が炎上。運転手は逃げおおせたが、同乗者は炭化死体となった。車の持ち主は37歳の企業家だが、企業家の家族は一緒にいたはずの親友が行方をくらましており、死んだのは企業家の方だとしている。