静岡県内の総合病院の男性医師が緊急搬送されてきたブラジル人少女の父親に「クソ、死ね」と言ったとされる動画がインターネット上に掲載され物議を醸している。
近年、同様の話をよく聞く。トラブルが起きれば、その場で動画や写真に収められ、動画投稿サイトやSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)に掲載、拡散される。誰もが現場の記者となり、メディアとなる。 今回のシリアの邦人人質事件も動画とSNSを巧みに利用した犯行と言える。
考えようによっては、個人が持ち得る最大の防衛手段となるかもしれないが、相手の人生を狂わしかねない脅威にもなりうる。自戒を込めて、改めて情報リテラシー(情報を使いこなす能力)の重要性について考えてみたいと思った。(史)