国立宇宙調査研究院(Inpe)が30日、2014年の落雷による死者は98人で、2013年より1人少なかったと発表した。
州別に見た場合に落雷による犠牲者が最も多かったのはサンパウロ州の17人で、以下、マラニョン州16人、ピアウイ州7人、アマゾナス州とパラー州6人と続いている。
都市別では、サンパウロ市の5人がトップで、2位は12月29日に4人が死ぬ事故が起きた同州のプライア・グランデ市(4人)。バイア州のヴァンデルレイ市やマラニョン州のイガラペー・グランデ市は各2人が落雷の犠牲となった。
サンパウロ市は過去15年間で25人が落雷の犠牲となっており、2013年までは全国一落雷死が多かったアマゾナス州マナウスを抜いて、全国一となった。同期間中のマナウスでの死者は22人だった。
2000年から2014年の州別の累計では、サンパウロ州の288人がダントツだ。2位はミナス・ジェライス州の132人、3位はリオ・グランデ・ド・スル州の130人だった。
Inpeの調査官によると、ブラジルは世界で最も落雷が多い国だが、死者の数は、人口密度が高い中国やインド、ナイジェリアの方が多いという。サンパウロ市で犠牲者が多いのは人口密度が高い事とも関係がありそうだが、専門家は、落雷による犠牲者の80%は死亡事故を避ける事が出来たのではないかと見ている。(30日付G1サイト、同日付エスタード紙などより)