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中丸寛仁さんと岸和田仁さん
中丸寛仁さんと岸和田仁さん

三重県=サンパウロ州との産業振興の道探る=ICETTから2人視察に

 公益財団法人「国際環境技術移転センター(ICETT)」地球環境部の中丸寛仁(ひろひと)事業管理員とコーディネーター岸和田仁(ひとし)さん(一般社団法人・日本ブラジル中央協会理事)が2日から5日間、現地視察に来聖している。
 13年の州県姉妹提携40周年の折、アウキミンサンパウロ州知事と鈴木英敬(えいけい)知事が産業振興に関する覚え書きに署名した。それを具体化させるため、技術移転に実績を持つ同センターが担当することになった。同センターは三重県四日市市に90年に設立されたNGOで、6、70年代に問題となった公害問題への反省から関連企業などが資金を出し合って設立したもの。
 現在までに2千人以上の外国人を受け入れて、環境保全技術の移転研修を行っている。うちブラジル人としては、三重県と姉妹州県であるサンパウロ州政府職員など130人が利用しており、国別では5位という。
 中丸さんは「三重県在住のブラジル人は1万人ぐらい。鈴鹿市役所勤務時代に多文化共生の仕事をし彼らと親交があった」とのべ、これを機に州県の絆を広めたい意向という。
 サンパウロ州工業連盟環境部、サンパウロ州投資競争促進局、サンパウロ州環境局長、サンパウロ州環境衛生技術公社総裁、サンパウロ州水道局、サンパウロ市都市ゴミ自動選別解体センタープロジェクト代表者らに加え、サントス下水処理施設やクバトン公害の現状視察などを行なう。
 岸和田さんは「今回要望を聞いて持ち帰り、三重県が誇る環境技術を持つ地元企業とすり合わせしたい」とのべた。