昨年のサッカー・ワールドカップでは、開催12都市とその周辺で空港をはじめとしたインフラ工事が行われ、それが大会前までに完成するのしないので話題となったものだだが、リオデジャネイロでは現在、来年に控えたリオ五輪の準備が進められている。
全国的な規模での開催だったW杯と違い、今度はリオに特化した大会ということで、五輪に向けた整備の状況が注目されているが、4日、その目玉の一つ、地下鉄4号線を走る新車両15台がルイス・フェルナンド・ぺゾン知事の立会いのもとで発表された。
この地下鉄4号線は、リオ五輪のみならず、リオの今後のあらゆる観光に非常に大きな意味を持つものだ。
この4号線は南部イパネマ海岸にあり、既に1号線と2号線の駅があるジェネラル・オゾーリオ駅を起点に、最近、観光客に人気の高いレブロン海岸やサンコラードなどを経て、同市西部の人気海岸地区バーラ・ダ・チジュッカまでをつなぐものだ。
つないでいる地区の名前を聞くと、これまでこれらが地下鉄でつながっていなかったことの方が不思議で、間近に迫ったカーニバルでも利用したいくらいだ。そういうこともあり、開通の暁にはかなり人気の線になることが今から見込まれている。
将来は注目の4号線を走る新車両の概観は流線型で美しく、地下鉄車両で見かけるものとしては珍しいモダンさがある。6両編成で1800人収容とされる車両は、内部通路でつながっており、座席も壁側に1列にしつらえてあるため、ゆったりとした空間が広がる。内壁や天井は初々しい光沢を放っており、冷房完備はもちろんのこと、モニター用のカメラなども充実。リオ五輪の観光客には快適さと清潔さで人気を呼びそうだ。
予定では、全7駅のうち、ガーヴェア駅を除く6駅が来年6月までに操業可能で、ガーヴェア駅も来年末までには完成するとのことだ。
世界的な大都市であるにもかかわらず、地下鉄はわずか2線しかなかったリオだが、ぺゾン知事によれば、今年の4月頃までには、3号線の工事を開始する見込みだという。こちらは南東部の繁華街ニテロイから南部イタボライまでを走る、全14駅からなる。(5日付オ・ディア・サイトより)
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