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サンパウロ市議会=水の浪費に罰金案承認=金額や条件の変更はあり?

 サンパウロ市議外が4日午後、サンパウロ州水道公社(Sabesp)が浄水場で処理した水で歩道や車を洗った場合は1千レアルの罰金を科し、再犯の場合は罰金を2倍にするという条例案を承認したと5日付伯字紙が報じた。
 同案はサンパウロ市市役所とサンパウロ州水道公社の契約に関する議会調査委員会(CPI)が提出したもので、4日は30対11で承認された。同条例案は来週もう一度承認された上、ハダジ市長の裁可を受ければ正式に発効となる。
 同条例案では、歩道や車をホースの水で洗っている人を見つけたら当局に通報する事を推奨しており、摘発された人は、使っていた水は再利用水か井戸からくみ上げた水である事を証明しない限り、罰金を逃れる事は出来ない。来週の審議時には、1回目は警告のみとする事や、金額を引き下げるなどの変更が加えられる可能性もある。
 サンパウロ市市議会でも水不足に対する危機感は一段と高まっており、同条例の審議に際しても、水の再利用や、新しく建設する集合住宅では、居住者が自分達が使っている水の量を判別できるよう、個別メーターをつけるか貯水槽を個別にする事を法令で定めるように求める声も出ていたという。