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フィギュア販売絶好調=マニアから一般層へ市場拡大

 「オタクや根暗なお客ばかり」という偏見をもたれがちだが、ヒーロー物やアニメキャラクターのフィギュアを扱う専門店はブラジルでも日ごとに存在感を増し、投資も呼び込んでいる。
 IT関連企業のオーナーだったヴィートル・ジャッキス氏が、フィギュア専門のインターネットショップ、〃トイ・ショウ〃に投資したのは2013年のことだった。
 1年間でこのビジネスは有望だと見た同氏は、50万レアルを投資し、今年の初め、サンパウロ市パウリスタ大通りに店舗を構えた。新しい店の客足は順調に伸びており、ジャック氏は今年の末までに月間の売り上げを現在の12万レから30万レに大幅アップさせるつもりだ。
 同店では、米国ファンコ社の有名キャラクター〃Pop!〃の2頭身フィギュア(平均価格:49レ)から、等身大のスパイダーマンフィギュア(2万8千レ)まで扱っている。
 ブラジルでは手に入らない、映画「ウルヴァリン」のグッズなどは、個人輸入で調達した。
 「IT会社のトレーニングルームとPCルームに置いていたウルヴァリングッズを見た来客が、しきりに『どこで売ってるの』と聞くので、『これは商売になる』と思ったんだ」
 ジャッキス氏は楽観的だ。「この趣味はもっと認知され、コレクターだけのものじゃなくなっていく。10年前はバットマンのTシャツを着てフェスタに行ったら『オタク』と決め付けられていたけれど、今は普通のことだろ」と語る。
 〃トイ・ショウ〃の近くには、ロドウフォ・バレステロ・プラナイチス氏とダニエル・アウタヴィスタ氏が2009年にたちあげたフィギュアショップ、〃リミテッド・エディション〃もある。同店では、昨年の月間平均の売り上げ29万レを追い風に、ネットショップ販売網を拡大し、店舗ももう一つ増やす予定だ。「限定発売のグッズを仕入れるんだ。マニアは後から品薄で値段が上がる前にってこぞって買ってくれるよ」とプラナイチス氏は語った。(2月10日付エスタード紙より)