クレジット保護サービス(SPC)と全国商店主連合によると、18歳以上の人の38%に当たる5400万人は何らかの負債を抱えており、光熱費や通信費の支払い遅れは負債全体の増加率を上回ったと11日付伯字紙が報じた。
ここでいう負債には、銀行などからの融資返済やクレジットカード、電気、水道、電話などの料金の支払い遅れも含む。
エスタード紙によれば1月の債務者は昨年同月比3・12%、フォーリャ紙によれば2・4%増えた。債務者の20%は支払いの遅れが90日以内、25%は3カ月以上~1年未満だ。
他方、電気代と水道代の支払い遅れはエ紙 では8・3%、フォ紙では8・4%、電話やインターネットなどの通信費では9・8%増えた。電気や水道などは生活に不可欠で、支払いが一定期間以上遅れればサービスが停止されるだけに、支払いの遅れ増加は、料金上昇や使用量増、失業などで払えない人が増えた事を意味する可能性が高い。
電気代は連邦政府主導で12年に20%下がったが、その後の調整で以前の水準を超えていた。今年は少雨に伴う火力発電所の多用などで料金高騰の見込みだが、1月の統計分には新たな調整分は反映されていない。
全国電力システム運営機構によると、2月の降水量が平年の43%だった時の1メガワット/時(MWh)の発電費は3158レアルとなり、消費電力の10%削減を勧める3064・15レアル/MWhを超える。10日現在の南東/中西伯の降水量は平年の46%で、最悪の状況は回避できたが、専門家は電力供給カットが起きる可能性は75%に高まったと見ている。