マット・グロッソ州グイアバで、四つ子を産んだ母親が出産から24時間も経たずに死亡する事件が起き、ニュースを聞いた女性が何百人単位で母乳を搾って寄贈している。
ロザンジェラ・ガルシア・モッタさん(38)が亡くなったのは8日。妊娠31週だった7日にベンジャミン、イザッキ、サムエル、エステルの四つ子を産んだが、その後に、高血圧や痙攣、意識喪失、視野障害などを起こす子癇(しかん)が起き、出産から24時間も経たずに(一報では子癇が始まってから12時間後に)他界した。
ロザンジェラさんが生まれたばかりの子供4人を残して他界したとの知らせは社会ネットワークを通じて瞬く間に広がり、翌9日には子供達が入院しているクイアバ市の病院に50人以上の人が押しかけ、オムツや粉ミルク、搾乳した母乳などを届けたという。
善意の寄付はその後も次々に届けられ、10日だけで300人の母親が母乳を寄贈した。病院で保管しきれない母乳は、母乳が必要な赤ちゃんがいるという他の病院にも配られたという。
4人の子供達は31週で生まれた事もあり、500~900グラムと小さい。病院では少なくとも1800グラムになった時点で退院許可を出す事になっており、父親のサンドロ・モッタさんも出生届を提出後、病院に舞い戻った。サンドロさんは1日3時間の面会時間を使って、子供達の様子を見守っている。
病院側は来院した寄贈者の正確な人数などを明かしていないが、州外からも、四つ子を助けたいと言って情報を求めて来る人がいるという。(9日付セナリオ・MT、11日付フォーリャ紙サイト、11日付G1サイトなどより)
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