ブラジル・サッカー連盟(CBF)は13日、アレッシャンドレ・ガロ氏をブラジル代表(セレソン)のジュニア世代の統括コーディネーターの役職から外すことを決めた。
この決定は、1月下旬~2月中旬にウルグアイで行なわれたU20の南米選手権で4位に終わった責任をとらされたものだ。
6月にニュージーランドで行われるU20のW杯にはこの成績でも出場できるが、ジョゼ・マリン会長はこの結果に対し、「満足できる内容ではなかった」と厳しい発言をしている。
ガロ監督は14年のうちはジュニア・セレソンで好成績をあげ続け、評判を高めていた。だが、南米選手権では、ガブリエル(サントス)やマルコン(コリンチャンス)といった、既に全国選手権でも実績をあげ、欧州の強豪も獲得を狙っている選手を攻撃の要として重用せず、試合毎に攻撃の中心選手を動かすなど、不可解な采配が目立っていた。
この「ジュニア世代のコーディネイター」というのは、「U20」や「U17」などのブラジルの有望選手の育成やチーム編成に関するまとめ役で、試合で直接采配を振るう役目ではない。だが、監督業と共に、そうした編成的業務を一手にまとめるよう求められるほど信頼を得てきたガロ氏だけに、この発表はCBFの同氏に対する信頼が薄れたことを意味する。
コーディネイターの後任としては、現在パルメイラスの育成コーディネイターをつとめているエラズモ・ダミアーニ氏の就任が有力視されている。
また、ガロ氏の五輪代表の監督業継続にも疑問符がつきはじめている。一説によると、ガロ氏が解任された場合は、セレソン監督のドゥンガ氏が五輪代表の監督も務めることになるのではないかとの噂も立ち始めているようだ。ドゥンガ氏は2008年の北京五輪の際も、五輪代表の監督を務めている。4月からCBF会長に就任予定のマルコ・ポーロ・デル・ネロ氏はこの案に乗り気で、ドゥンガ氏の給与をあげることで説得しようとしているといわれている。(12日付フォーリャ紙サイトより)
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