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看守を失神させて脱走=使った薬はマモンと砂糖?

 マット・グロッソ州クイアバで12日、5日に起きた脱走事件で刑務所の看守を失神させて鍵を盗み出した疑いのある女子青年2人とその中の一人の恋人ならびに脱走犯1人が逮捕された。
 事件当日は小さなフェスタがあり、参加した看守達が気を失った隙に女子青年が鍵を盗み出し、収監されていた27人を解放。全員が正面の門から逃げ出すという前代未聞の脱走劇が起きた。
 脱走計画は囚人の一人がたてたとされ、逮捕された女子青年の一人のナヤラ・メンデス・ペレイラ・デ・ソウザ容疑者(27)によると、看守達が電話で「ウイスキーを持ってきてくれ」と頼んできたから、ウイスキーと共に持って行った薬を飲ませたら失神したという。「マモン(パパイヤ)と砂糖を食べさせたら、看守達が気を失った」との言葉を額面通り受け取ってよいかは不明だが、問題の看守2人は意識を失い、裸のまま縄で縛られた状態で発見された。看守2人と刑務所の所長は事件直後に逮捕され、13日現在も身柄を拘束されたままだ。所長は事件後、その職も解かれた。
 12日に逮捕された4人はアウトス・ダ・セーラ地区のキチネッチにいるところを逮捕された。ナヤラ容疑者と男子青年の1人は事件への関与を認めたが、あとの2人は何も話そうとしなかったという。
 警察は12日、防犯カメラに残っていた映像から割り出した、脱走を手伝ったり刑務所内で武器を盗んだりした疑いのある人物5人の逮捕令状を請求、8人を犯罪組織形成の容疑で起訴した。
 13日朝までに再逮捕された脱走者は13人のみで、それ以外の14人は逃走中だ。警察は13日、改めて、脱走を手伝ったりした人物と脱走者の行方を継続して追及する意向を表明している。(13日付G1サイトより)