サンパウロ市カーニバル当日13日の朝、サンパウロ市アニェンビーのサンバ会場で、立佞武多の贈呈式が行われた。4日から11日まで青森県五所川原市から総勢14人で来伯した技師が組み立てたもの。式には福嶌教輝在聖総領事、平山誠敏五所川原市長を始めとする表敬訪問団、デザイナーのコシノ・ジュンコ氏も参加し、日伯友好と震災復興の願いを込めて贈呈した。
日伯外交樹立120周年をテーマにパレードするアギア・デ・オウロの見所の一つは、なんといっても五所川原市から持ってきた立佞武多だ。
14日の早朝にパレードは始まり、65分間にわたって〃歩くオペラ〃ともいわれる行進を披露し、グローボテレビも生中継する。山車は5台で、4台目に立佞武多が載る。
贈呈式の冒頭、平山五所川原市長は、地元のシンボルが初めてブラジルの地に勇躍する姿に感動を隠しきれず、「まさかブラジルで見られるとは夢にも思わなかった。日伯友好、震災復興の願いと復興支援の感謝を込めた立佞武多で、ブラジル人の方々にも感動を与えられるようなパレードを期待」と語った。
続いてアギアとIPK(小林パウロ・インスチチュート)を代表して挨拶にたったセルソ・ミズカミ氏はまず、アギア会長シジネイ・カリオウロ氏の不在を「カーニバル大詰めで連日不眠不休の作業、陣頭指揮で仮眠をとらざるを得ず」と陳謝した。
続いて「外国の山車がパレードに出るのは、リオとサンパウロ市を通してカーニバル史上初めて。また3500人の参加者の内、550人の日系人と100人の日本人あわせて650人が参加することも歴史的。みなで力を全て合わせてアギア創立38年目の今年、初優勝を勝ち取りましょう」と呼びかけ、日本語で『ニホントブラジル、イッショニ、ガンバリマショウ!』と締めくくった。
平山市長とミズカミ氏が親書に署名を交わし、式が終わるかと思われた瞬間、渋滞で遅れていたIPK代表ヴィットル・小林氏が無事に到着し、事なきを得た。
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