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炎を使ったモシダーデのパレード(Fernando Maia/Riotur)
炎を使ったモシダーデのパレード(Fernando Maia/Riotur)

リオのカーニバル=SPグループが全国を魅了=話題満載の今年のパレード=バロスの衝撃演出で物議

 リオ市サプカイのサンボードロモで、15日夜~17日未明にかけての2夜にわたり、カーニバルのスペシャル・グループのパレードが行われた。今年のハイライトを振り返ることにする。16~18日付伯字紙が報じている。
 初日に好評だったのはモシダーデ、サルゲイロ、ヴィラ・イザベラで、特に話題をさらったのはモシダーデだった。
 これまでも「人間やぐら」や「空飛ぶ人間」など、あっと驚く演出を行ってきた名カルナバレスコのパウロ・バロスが移籍してきたモシダーデは、「世界の終わり」をテーマに、パレード中に炎を焚き、さらに最後の山車でベッドに横たわるカップルを表現した。その際同性愛者のものも交えて表現したことは、カトリックの影響の強いリオだけに物議を醸した。
 このところ、あと一歩で優勝を逃し続けているサルゲイロは「ミナス・ジェライス州の料理」をテーマに、発光ダイオード(LED)を駆使し、豪勢で色鮮やかなパレードを行った。また、2年ぶりの優勝を狙うヴィラ・イザベルは、ブラジルを代表するクラシック音楽の指揮者イサーク・カラブチェフスキーに捧げたパレードを展開。人気タレントのサブリナ・サトウが「白鳥の湖」の黒鳥役を演じたのも話題を呼んだ。
 2日目で好評だったエスコーラはポルテーラ、ベイジャ・フロール、ウニドス・ダ・チジュッカだった。  
 古豪復活を目指すポルテラは、「リオ市政450周年」をスケールの大きなパレードで飾った。昨年のパレードで人気を集めた鳥型の無人飛行機がさらにスケールアップしたことや、パラシュートで参加したメンバーもおり、話題を集めた。
 4年ぶりの優勝を狙う強豪ベイジャ・フロールは、「赤道ギニア」をテーマに黒人の誇りに敬意を捧げた力強いパレードを披露。一方、昨年優勝のチジュッカは、パウロ・バロスの抜けた穴を複数のカルナバレスコの共同作業でカバーし、「スイスの伝統文化」をテーマとしたパレードを、完成度の高さと共に表現した。
 リオのカーニバルの成績発表は18日夕方に行われた。