1月は一時的に強くなったレアルが2月最初の2週間で急速に値を下げ、今年のレアルは外国為替市場で取引される47通貨中、4番目に価値が下がったと19日付伯字紙が報じた。1月末のランクでは23位だった。
レアルは今年、対ドルで6・6%値下がりした。この下げ幅はナイジェリア・ナイル、スウェーデンクローネ、カナダ・ドルに次ぐ。18日の為替は1ドル=2・844レで、10営業日で7回目の上昇を記録した。
流れを変えたのは1月30日のレヴィ財相の「人為的な為替操作はしない」との発言や水や電力の供給不安、基礎的財政収支の黒字目標達成への不安などだ。アウデミル・ベンディネ氏のペトロブラス総裁、ミリアン・ベルキオル氏の連邦貯蓄銀行総裁就任も新しい経済スタッフの意向に反する人事と取られた。また、民主社会党のエドゥアルド・クーニャ氏の下院議長就任も議会と政府の関係を難しくし、レアル安要因となる。
専門家はドル高は当面続き、上半期末には1ドル=3レ、年末には3・2レと見る向きもある。米国連邦準備制度理事会が金利引上げを始めれば、国際市場の資金は米ドル買いに流れる。
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