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東西南北

 23日午前9時現在のカンタレイラ水系の水位は、この3日、降水の記録がなかったにもかかわらず、水源地などにこれまでに降った雨が流れ込んだせいか、10・6%まで上がった。昨年の10月23日に足した「未開の水域」第2弾の水が同水系の10・7%相当だから、そこに追いつくのはもうすぐだ。予報では、今週前半は先週末からの暑さが続くが、次の寒冷前線が徐々に入り込みはじめて雨の確率もあがり、木曜、金曜あたりは本格的な雨になると見られている。現在同水系の今月の雨量は266・5ミリ。2006年2月の283・4ミリを抜く、この10年での最多降水量を期待したいが。
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 昨年後半からサンパウロ市の流行のひとつにもなっていた、ルス区のピナコテカ美術館での「ロン・ミュエク展」が22日に幕を閉じた。極限まで人間に近い「ハイパー・リアリズム」の作品で知られ、現在を代表するオーストラリアの彫刻家の展覧会は、ポスターや写真を見た人の間で話題が話題を呼び、展覧会開催期間中に40万2119人の動員を記録した。これは同館が2001年に行った、「考える人」でおなじみの彫刻家ロダンの展覧会で記録した30万人の記録をも上回った。
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 22日に発表されたアカデミー賞授賞式で、ブラジルの写真家セバスチアン・サウガードを描いた「オ・サル・ダ・テーラ」は最優秀ドキュメンタリー賞を逃した。また、外国語映画賞にノミネートのアルゼンチン映画「レラトス・サウヴァージェン」も受賞を逃した。作品賞の「バードマン」は、サンパウロ市内17の映画館で公開中だ。