第10回「春節」(中国の旧正月)を祝う祭りが21、22日にサンパウロ市のリベルダーデ広場で行われ、連日30以上の出し物が舞台で披露され、約16万人が楽しんだ。広場からガルボン・ブエノ街を抜けて大鳥居まで売店が立ち並び、立錐の余地もないほどの人が集まった。
獅子舞のような龍が何頭も現れて独特の舞を繰り広げると、その周りには一斉にシャッターを切る姿が見られた。干支の意味を説明するパネルなど展示もあり、まるで中国旅行をしたかのような写真が撮れる「万里の長城」大パネルの前には、フェイスブックなどに上げるための記念写真と撮ろうと長い行列ができていた。
今回はイピランガ区の独立公園でもサンパウロ州立大学(Unesp)と協力して特別に春節が行なわれ、こちらも多くの来場者でにぎわった。
主催したブラジル中国国際青年会議所のチェン・カー・ワイ会頭(33、香港)は「回を追うごとに協力者が増えて嬉しい。このイベントには、売店はもちろん、日系人がボランティアとしてたくさん協力してくれている。ここでは我々と日系社会、ブラジル社会は仲良く共存し、世界の模範となる姿を見せている」と胸を張った。