ポ語ができない者にとって、会議での同時通訳は実にありがたい。ところが、通訳したはずの内容がまともな日本語になっておらず、理解に苦しむことがある。
先日の某シンポの同時通訳も、最初から日本語が支離滅裂で、次第にポ語と交じり合い、次に英単語を日本語助詞でつなぐ変則的な訳、最後は黙り込んでしまう有り様だった。聞く方も最初はしかめっ面でヘッドホンに耳を当てているが、次第に呆れて外してしまう者もかなりいた。
その一方で、翻訳ソフトが日進月歩で進化している。コンピューターに話しかけると勝手に文字認識して、翻訳する機能をタダで提供するサイトまで登場した。やってみたが、まだ使えるレベルではないので、当分は通訳者も一安心か。
こんな風に他人の翻訳に不満をたれる暇があるなら、「ポ語学習に努めなさい!」とお叱りを受けそう。(史)