翻訳記事を担当していて困ることが多々ある。大臣など責任ある人の公式発言が一晩でひっくり返ったりするのだ。
水や電力、交通機関の運賃に関するニュースで「すわっ一大事」と翻訳しても、一晩で無かったことにされていたり、逆の結論になることも…。誤報を流してしまったような暗鬱な気分になる。
かといって最終結論が出るまで待っていては、気の抜けたタイミングの記事になってしまい、これもまずい。
締め切り直前のインターネットやラジオの速報が、それまで朝刊を基に翻訳してきた記事の内容を覆し、大きく書き直すこともたまにある。
一般紙だから間違いないと思っても、別の新聞と数字が違うことがあり、よく悩む。何事も大雑把なお国柄とはいえ、可能な限り正確な情報を届けるべく奮闘中だ。(規)