サンパウロ州内陸部リベイロン・プレット市のヴィラ・チベリオで、2月27日から始まった64歳と60歳の姉妹の住む家の清掃が、3月2日にやっと終わった。
問題の家に住んでいたのはマルレーネ・テレーザ・グアイチリさんとブラジリア・スエリ・グアイチリさんの老姉妹。天井まで届くようなゴミの山の中に埋もれて住んでいる二人を助けてくれと検察局に泣きついたのは、二人の妹のクレウザ・グアイチリ・ド・ナシメントさんだ。
通報を受けて現場に赴いた警官と救急隊は先ず、老姉妹を家から連れ出し、精神科の治療を受けさせるべく、病院に運んだ。
市保健局職員10人とインフラ局職員25人に警官も加わった清掃作業は、2月27日に始まったが、終わったのは2日の午後3時。トラック35台分のゴミが捨てられた他、状態の良い家具などの一部がクレウザさんの家に運び込まれた。
清掃作業に加わった警官や市職員は、週末までに現金の入った袋を七つ(計2100レアル)見つけていたが、クレウザさんは3日、自宅に持ち込まれた品々の中からも5800レアルが入った袋を見つけた。警官達は古い銀行のカードや銀行預金のメモなども見つけたという。
この件を担当した警部は、「処分されたゴミの山には、食べ物のかすや誇り、ねずみの糞なども混じっており、見つかった袋を一つ一つ開いて確認出来る状態ではなかった。実際にはもっと多くの現金入りの袋が隠されていた可能性があり、ゴミとして処理された額は相当なものになるだろう」と話している。
市警では来週中に、老姉妹を診察した医師の診断書や現場検証の内容なども盛り込んだ調書を作成する意向だ。誰が老姉妹の住んでいた家屋も含む資産の管理を行い、二人に対すると治療の成果を見守るかは、司法当局や社会福祉局の指導の下で判断される事になる。(4日付G1サイトより)