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PC売り上げ大幅減少=前年比26%のマイナス

 コンサルタント会社IDCブラジル(以下IDC社)が5日に発表したデータによると、2014年のブラジルのパソコン売り上げ台数は1030万台で、前年比26%のマイナスとなった。同社では今年の売り上げも3%のマイナスとなると予測していると6日付エスタード紙が報じている。
 内訳はデスクトップ型が400万台で、ノート型が630万台。29%が対法人販売で、71%が個人消費者向けの販売だった。
 「元々3月はPC販売が伸びる月だが、2014年はカーニバルが3月にあり、第1四半期の売り上げが大きく落ち込んだ」とIDC社の調査員ペドロ・アッジ氏は述べ、「直後のW杯では販売業者がテレビの販売に傾注した。その後の統一選挙とドル高も、14年販売の足を引っ張った」と締めくくった。
 同氏はまた「近年の〃ブラック・フライデー〃の定着で、多くの小売店が9月の内に商品を買ってストックするため、その分の売り上げは第3四半期に計上され、第4四半期は以前ほど強力な購買傾向が見られない」とも説明した。
 またブラジル経済全体の落ち込みに融資の引き締めやインフレ、ドル高が重なり、電化製品の消費者価格は半年前より15~20%上昇している。消費者は値段に非常に敏感で、廉価で類似の商品(スマートフォン・タブレットなど)を選択する傾向にあることなどから、IDC社は今年もさらに販売台数が3%落ち込むと予想している。