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少年の部で優勝したニッケイ・クリチーバ
少年の部で優勝したニッケイ・クリチーバ

第7回ヤクルト杯少年・準青年野球大会

Ⅶ TAÇA YAKULT DE BEISEBOL INTERCLUBES INFANTIL E PRÉ JUNIOR
心技体ともに向上=少年の部 ニッケイ・クリチーバ初優勝=準青年の部 コーペルコチア初優勝

 2月28日(土)、3月1日(日)両日、ヤクルト商工株式会社(島田永真・社長)主催による『第7回ヤクルト杯少年・準青年野球大会』がヤクルト・イビウーナ球場とイビウーナ球場で行われた。少年の部は4年ぶりに出場したニッケイ・クリチーバが初優勝、準青年の部はコーペルコチアが初優勝した。7年目の大会となり、26チームに心技体ともに向上が見られ好試合を展開した。

準青年の部で優勝したコーペルコチア

準青年の部で優勝したコーペルコチア

 初日は午前8時から、雨雲が厚く垂れ込める中で試合が開始され、午前中に雨が少し降り試合が15分ほど中断したが、すぐに雨が上がり、試合は続行された。午後2時になって雨が本格的に降り始め土砂降りとなり、同日の試合は中止となった。午後4時に各チームの責任者が招集され緊急会議が開かれて、翌日の試合組み合わせが暫定的に決定された。
 1日は晴れ間が見え、ブラジル国旗、サンパウロ州旗、イビウーナ市旗、ブラジル野球ソフトボール連盟旗、パウリスタ野球ソフトボール連盟旗がはためくなか、午前8時から予定通り試合が始まった。少年の部、準青年の部合わせて、同大会で過去最多の26チームが出場した。

【少年の部】
 少年(インファンチル=12歳以下)の部には、アニャンゲーラ、バストス、コーペルコチア、ジェセブス、ジガンテ、イビウーナ、インダイアツーバ、ロンドリーナ、マリリア、マリンガ、ミランドポリス、ニッケイ・クリチーバ、ニッポン・ブルー・ジェイズ、パラナ・クルーベ、ペレイラ・バレット、プレジデンテ・プルデンテ、16チームが出場した。

 1回、2回に出場し4年ぶりに復帰出場したニッケイ・クリチーバが、強豪バストス(2回3位、3回4位、4回3位、5回4位)を破って初優勝した。

【準青年の部】
 準青年(プレ・ジュニオール=14歳以下)の部には、アチバイア、バストス、コーペルコチア、ジェセブス、イビウーナ、マリリア、マリンガ、ニッポン・ブルー・ジェイズ、パラナ・クルーベ、ペレイラ・バレット、10チームが出場。
 コーペルコチアは準決勝でニッポン・ブルー・ジェイズを10対0で決勝進出。第1回、第6回大会で優勝を果たした強豪マリリアはペレイラ・バレットを15対5のコールドゲームで決勝進出。決勝戦はマリリアが先攻し、1回、3回、5回に1点を入れて3対0でマリリアが3回目優勝と目されたところ、4回裏まで0で抑えられていたコーペルコチアが、5回裏になって2点、6回裏に1点を返して同点に追いついた。突然の逆転劇にメイン球場の応援席は沸き返り、8回裏にコーペルコチアが1点追加して初優勝した。

女子選手も交じってヤクルトのリンゴジュースを飲みながら楽しく食事

女子選手も交じってヤクルトのリンゴジュースを飲みながら楽しく食事

【並行して南米大会】

 大会と並行してカナダで開催されるパンアメリカ大会の出場権を懸けたブラジル、アルゼンチン、ペルー、コロンビア、ボリビア、選抜5チームによる大会がマットグロッソ州クヤバ市で開かれており、大塚ジョルジ・ブラジル野球ソフトボール連盟会長、ヤクルト・ベースボール・アカデミーの佐藤允禧校長たちは不在であった。残った役員たちによって同大会は整然と進められた。

【野球の普及本格化】

ヤクルト・ベースボール・アカデミーの教師、イビウーナ準青年チームのコーチを務めるチアゴ・カルデイラさん

ヤクルト・ベースボール・アカデミーの教師、イビウーナ準青年チームのコーチを務めるチアゴ・カルデイラさん

 日本に7年間、留学滞在したヤクルト・ベースボール・アカデミー教師でイビウーナ準青年チームのコーチを務めるチアゴ・カルデイラさん(31歳)は「ブラジルの野球人口は約3000人、大学だけで約40チームあり、初心者チームは約50チームある」とブラジル野球の普及の現状を説明した。「ヤクルト杯少年・準青年野球大会は年が明けて最初の大会であり、子どもたちは皆楽しみにしている」と、日本語で大会の重要性を強調した。カルデイラさんは羽黒高等学校(山形県鶴岡市)に3年留学、同校選手として甲子園大会に出場、卒業後、白鴎大学に4年留学した。
 今年も1月24日から2月4日までヤクルト・イビウーナ球場で、メジャーリーグのコーチによる合宿指導『第5回エリートキャンプ』が行われた。シンシナティー・レッズを世界一に導いたバリー・ラーキン、メジャーリーグで19年間活躍したスチーブ・フィンレイ、コロラド・ロッキーズのストッパーとして知られる現役ピッチャーのラトロイ・ホーキンスたちが来伯し指導した。


メッセージ MENSAGEM
ブラジル野球ソフトボール連盟会長 大塚ジョルジ

   A Confederacao Brasileira de Beisebol e Softbol e a Yakult S/A Industria e Comercio saudam todos os participantes da Ⅶ Taca Yakult de Beisbol Interclubes 2015, categorias Infantil e Pre-Junior.
   A Taca Yakult e a nossa tradicional competicao que marca o inicio da temporada de campeonatos do ano. E quando reencontramos os amigos do beisebol depois das ferias de fim de ano.
   Os nossos eternos agradecimentos a Yakult S/A Industria e Comercio que sempre patrocina esse Campeonato incentivando os meninos a praticar e gostar do beisebol e tambem os nossos companheiros do CT Yakult pela realizacao, organizacao e execucao deste evento.
Atenciosamente,
Jorge Otsuka
Confederacao Brasileira de Beisebol e Softbol
Presidente

大会成績と個人賞リスト

少年の部
1位 ニッケイ・クリチーバ
2位 バストス
3位 ミランドポリス
4位 ジガンテ

個人賞
1位 Melhor Rebatedor=Antonio Novato=Bastos=.750
2位 Melhor Rebatedor=Yusuke Tsuboi=Gigants=.600
3位 Melhor Rebatedor=Kenzo Suzuki=Nik. Curitiba=.600
1位 Melhor Empurrador de Carreiras=Gabriel do Amaral=Bastos=6,000
2位 Melhor Empurrador de Carreiras=Guilherme Oliveira=Bastos=5,000
Melhor Conquistador de Carreiras=Gabriel Shibata=Bastos=6,000
Rei do Quadrangular=Elcio Nakashima=Nik. Curitiba=Slug 1.00
Melhor Roubador de Bases=Antonio Novato=Bastos=6,000
Melhor Arremessador=Vitor Oku=Nik. Curitiba
Arremessador Destaque=Paulo Santos=Bastos
Melhor Receptor=Rodrigo Rodrigues=Nik. Curitiba
Melhor Defensor Interno=Yuki Ida=Gigants
Melhor Defensor Externo=Enzo Kogue=Mirandopolis
Jogador Mais Esforcado=Eric Moriya=Bastos
Melhor Jogador do Campeonato=Kenzo Suzuki=Nik. Curitiba
Tecnico Campeao=Carlos Hidei Ishii=Nik.Curitiba

準青年の部
1位 コーペルコチア
2位 マリリア
3位 ニッポン・ブルー・ジェイズ
4位 ペレイラ・バレット

個人賞
1位 Melhor Rebatedor=Vitor Hugo Coutinho=Marilia=.889
2位 Melhor Rebatedor=Lucas Kenzo Makita=N.B.Jays=.800
3位 Melhor Rebatedor=Guilherme Nishiyama=Cooper=.714
1位 Melhor Empurrador de Carreiras=Cesar Origa Barbosa=Cooper=4 Carr
2位 Melhor Empurrador de Carreiras=Fabio Augusto Amaral=Marilia=4 Carr
Melhor Conquistador de Carreiras=Vitor Kenji Watanabe=Marilia=7 Carr
Rei do Quadrangular=Vitor Hugo Coutinho=Marilia=1 HR
Melhor Roubador de Bases=Vitor Kenji Watanabe=Marilia=7 Bases
Melhor Arremessador=Erick Pardinho=Cooper
Arremessador Destaque=Vitor Kenji Watanabe=Marilia
Melhor Receptor=Thales Iamamura=N.B.Jays
Melhor Defensor Interno=Arthur Alves Sabino=P. Barreto
Melhor Defensor Externo=Caio Felipe Trento=P. Barreto
Jogador Mais Esforcado=Gun Omosako=Cooper
Melhor Jogador do Campeonato=Erick Pardinho=Cooper
Tecnico Campeao=Juan Carlos Yannes=Cooper