元ミス・ブンブン(美尻)準優勝者で女優のアンドレア・ウラチが、整形手術後に起きたひどい炎症で先月末に入院、一命を取り留めた。彼女の左右非対称の大腿部には、ハイドロゲルを除去跡がいくつもの痛々しい無残な穴を残した▼「私は昔から虚栄心が強かった。この状況は本当に辛いけど、今は見栄よりも命が大事」と語る。現在27歳にして目を見張るようなグラマー・ボディが自慢だが、10歳の頃の写真はまるで別人だ。当時は「オリヴェイラ・パリット(爪楊枝)」とからかわれるほど華奢だったため、そのコンプレックスを超克すべく、整形アリ地獄が始まった▼鼻、口、輪郭、胸、でん部といじり倒し、手に入れた肉体は妖艶ではあるが、もはや〃人造人間〃の感があるほど。しかし当地ではそれが羨望の対象であり、「親からもらった体にメスを入れる」ことに罪悪感などなく、恬として恥じる様子もない。すでに、肉体の捉え方が根本的に違う▼彼女が伯字紙の取材に漏らした本音には仰天した。「私にとって整形手術は、スーパーに買い物に行くようなもの。もう一本あばらをとってもっと細くなりたいし、もっと小さい靴がはけるように足の指も切りたかった」。大自然を大工事で徹底管理して現文明を築いた西洋文明的な考えだと思った▼肉体は、自由に改造できる自らの所有物であって、優先すべきは自尊心と虚栄心らしい。〃バービー人形のような完全ボディ〃を手に入れるためには手段を選ばない潔さがブラジル女性らしくもあるが、肉体への過度の執着は空疎じゃないかとも思える。だからこそ、彼女たちの絢爛華美さに敵わないのかも。(阿)
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