8日、モルンビ競技場で、サンパウロ州選手権のサンパウロFC対コリンチャンス戦が行われた。サンパウロ市に本拠地を置くチーム同士の対戦は「クラシコ」と呼ばれ、サポーターも特別の敵愾心を燃やして挑む。
試合は前半早々動いた。敵陣でスローインからのボールを受けたコリンチャンスのゲレーロが、右サイドから丁寧なセンタリング。ペナルティエリア内にフリーで待ち構えていた元鹿島アントラーズの大ベテラン、ダニーロが落ち着いて右足で合わせて先制した。
その後、試合はこう着状態になり、両チームがチャンスは作るも決められないままで迎えた後半10分、コリンチャンスのDFジルの腕に相手のシュートが当たった。主審は一旦、ペナルティエリア外との判定を下したが、副審に確認したところ、エリア内での反則となり、PKの判定となった。このプレーでジルは退場。サンパウロはGKのセニが出てPKを行ったが、コリンチャンスのGKカッシオが右脚に当ててストップ。この試合のハイライトだった。
その後も、選手が1人少なく、3日前にアルゼンチンで国際試合を戦って疲労の残るコリンチャンスをサンパウロFCが押し込む形が続いたが、コリンチャンス監督のチッチは、守備的な選手を次々に投入して守りきり、勝利した。
この勝利によりコリンチャンスは、モルンビ競技場での対サンパウロ戦無敗記録を13に伸ばし、サンパウロ州選手権Bグループの首位の座もキープした。(9日付伯字各紙より)
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