連邦最高裁のテオリ・ザヴァスキ判事は6日夜、連邦検察庁のロドリゴ・ジャノー長官が送付したラヴァ・ジャット作戦に関する政治家関連の捜査の依頼書を承認した。これにより現職34人の上下院議員(上議12人、下議22人)を含む計50人に対する具体的な捜査が開始されることとなった。捜査対象は、進歩党(PP)を筆頭に労働者党(PT)、民主運動党(PMDB)の連立与党3党が中心となる。7日付伯字紙が報じている。
今回、捜査対象として名前が明らかとなった50人の内訳は、主犯のアルベルト・ユセフ被告やパウロ・ロベルト・コスタ容疑者の証言で「ペトロロンをはじめた政党」と名指しされていたPPが数の上では圧倒的に多く、現在、連帯(SD)に移籍したルイス・アルゴロ下院議員を含めると32人に上る。
さらに、PTが8人で続いている。この中にはグレイシ・ホフマン前官房長官にリンドベルグ・ファリアス上院議員のほか、議員ではないが、同党へのペトロロンの金の流れを管理していたと目されている党会計のヴァカリ・ネット氏の名前も入った。元官房長官のアントニオ・パロッシ氏も10年のジウマ大統領の選挙キャンペーン時の収賄の疑いで捜査を受けるが、もう既に役職を外れているため、パラナ州連邦地裁の扱いとなる。
またPMDBは7人だが、レナン・カリェイロス、エドゥアルド・クーニャの上下両院議長にエジソン・ロボン前鉱山動力相、ロゼアネ・サルネイ前マラニョン州知事といった大物が名を連ねた。また、PMDBとつながりの深いロビイストで賄賂の運搬や振込みを行い、既に逮捕されているフェルナンド・バイアーノ容疑者も捜査対象の容疑者リストに名を連ねている。
この3党以外では、92年に大統領罷免となったブラジル労働党(PTB)のフェルナンド・コーロル上議がリスト入りしたほか、野党からも民主社会党(PSDB)のミナス・ジェライス州選出上議で、元同州知事のアントニオ・アナスタジア氏に対しても、ユセフ被告から100万レアルの賄賂を受け取った疑惑で調査が行われることとなった。
また、6日付本紙でも報じたように、昨年ジウマ大統領と大統領の座を争ったアエシオ・ネーヴェス上議(PSDB)は、エンリケ・アウヴェス前下院議長(PMDB)、アレッシャンドレ・ジョゼ・ドス・サントス前下議(PMDB)、デウシーディオ・アマラウ上議(PT)らと共に捜査を免れた。
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