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イネジータ・バローゾ死去=サンパウロ市の「セルタネージャの母」
「国際女性デー」にあたる8日夜、ブラジルの芸能史、音楽史に大きく貢献した女性司会者でセルタネージャ歌手のイネジータ・バローゾが、サンパウロ市シリオ・リバネス病院で呼吸不全のため亡くなった。90歳だった。9日付伯字紙が報じている。
1929年サンパウロ市生まれのイネジータは40年代からブラジルに伝わる民謡に興味を持って歌い始め、51年に歌手デビュー。「モーダ・ダ・ピンガ(マルヴァーダ・ピンガ)」や「ロンダ」、「ランピオン・デ・ガス」などでヒットを放った。発表したレコードは80枚以上、900曲以上を歌った。女優としての映画出演も多かった。
最も知られているのは、クルトゥーラ局で1980年から放送している長寿番組「ヴィオラ、ミーニャ・ヴィオラ」の女性司会者としてのイネジータだ。セルタネージャ界の長老として、自らギターを手にして歌う姿は視聴者の脳裏に強く焼きついた。セルタネージャの紹介者として高く評価されたイネジータは、モジ・ダス・クルーゼス大学などで民謡学教授として教鞭も取った。
80歳を超えても元気に歌を披露していたが、昨年12月に自宅で転倒して以来、体が衰弱。2月19日からシリオ・リバネス病院に入院していた。通夜はサンパウロ市の州議会場で行われ、9日夕方、ジェッセマニ墓地に埋葬された。