先週末、サンパウロ州でまとまった雨が降り、9日午前9時現在のカンタレイラ水系の水位は12・9%と、先週の金曜日(6日)の水位より1・2%ポイント上昇した。今月の現時点での降水量は96・6ミリだから、月間300ミリ・ペースで降っている。他の水系では、アウト・チエテで19・7%、グアラピランガで69・3%、アウト・コチアで50・3%、リオ・グランデで89・8%、リオ・クラーロで39・3%と、奇しくも1の位が9の水系が多く、10の位が次の数に行きそうなところに水位が上がっている。是非ともこのまま増えて欲しいところだ。
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カンタレイラ水系の水位が渇水で下がって以降、かつて底に沈んでいた車が姿を現したことで話題となっているが、現時点までに浮かび上がった車は少なくとも30台ほど。中には随分前の盗難車もあり、今になって発見の連絡を受けて驚いている人もいるという。サンパウロ市東部ヴィラ・カロン在住のイヴォ・フローレス・デ・オリヴェイラさん(39)は、97年9月に盗まれたGol発見の報を受け、「あの当時は自分を含め、みんなが憧れた車だったよ」と思いをはせた。
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7日夜、サンパウロ州サンタナ・デ・パルナイーバで土砂崩れが起き、母親と一緒に寝ようとしていた13歳、11歳の男児が土砂の下敷きとなって即死。7歳の女児は病院に運ばれたが息絶えた。4歳の男児は事故直前に台所に行き、難を免れた。母親は足を骨折したが、命には別状はない。同市は9日も雨で、周辺住民50人や危険地区の住民に避難命令が出ている。
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