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旧神戸移住センターで交流し、関係者と記念撮影に納まる訪日団(提供写真)
旧神戸移住センターで交流し、関係者と記念撮影に納まる訪日団(提供写真)

コチア三世が帰国報告=訪日研修で皇太子接見も

 コチア青年連絡協議会(前田進会長)による「第3回コチア三世訪日研修」の一団が帰国し、ミナス在住の佐藤公三団長と、杓田美代子副団長が帰国報告に訪れた。今回は10~22歳の三世14人(サンパウロ州11、パラナ1、ミナス2)と、引率者3人の計17人が参加。12月27日に離伯し翌月19日まで滞日した。
 訪問後は正月を各自故郷などで過ごし、1月15日は皇居で皇太子殿下に接見した。佐藤団長は「くれぐれも失礼のない様にと、その都度声をかけていた。前日にも3回リハーサルを行なった」という緊張感の中で、本番の30分はあっという間に過ぎたという。
 「秒刻みの式次第だったが、一人一人と握手して言葉を交わして下さった。お茶菓子まで用意して頂いた。バスに戻ったとたん、皆ほっとして力が入らないほど疲れが出た」と振り返った。
 神奈川県横浜の海外移住資料館では、素早く二班に分かれスムーズに行動でき、「団体行動によって社会のマナーなどを学べた」と成果を報告した。銭湯体験では、裸になることに強く抵抗を感じた子弟もいたが、帰国後の反省会では「日本独自の文化に触れられて良かった」と、前向きな意見が挙がったという。
 杓田副団長は、旧神戸移住センターでは市民との交流も行われたことに触れ、「回数を重ねる内に、活動の幅が広がっている」と話した。
 今後の課題として佐藤団長は、「2月の総会からすでに4回目の募集が始まっている。観光目的ではなく、日本という国や文化を学ぶという意識を持って心の準備をしてほしい」と話した。