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パウリスタ大通りで声を上げるCUTのデモ参加者達(Paulo Pinto/Fotos Publicas)
パウリスタ大通りで声を上げるCUTのデモ参加者達(Paulo Pinto/Fotos Publicas)

全伯27州都で大規模デモ=反政権デモと一線をかくす=政府寄りの主要労組が参加

 中央労組は13日、全伯27州都で、民主主義の継続と労働者の権利確保のためのデモ行進を行った。デモを組織する中央統一労組(CUT)は、政権を擁護する意図はないが、ジルマ大統領弾劾に対しては反対の立場をとっていると13日付伯字紙が報じている。
 CUTは傘下の団体は3820でバスのチャーターや、ポスター、横断幕、Tシャツの調達は各労組が担当した。労組の収入の8割は、政府が分配する組合税だ。CUTは6大労組の中で唯一、政府からの税金の受け取りに反対しているが、昨年受けた補助は5200万レアルに上る。
 ブラジル中央労組(CTB)副会長で、ブラジル社会党役員のジョイルソン・カルドーゾ氏は、リオ市に行き「ペトロブラスと民主主義、労働者の権利を守るために行動する」と宣言した。
 農地占拠運動(MST)指導者の1人、ジョアン・ペドロ・ステジーレ氏はルーラ前大統領の呼びかけに応じ、1200人を率いてリオ市中央のシネランジアでのデモに参加する。リオ州石油労働者組合もバス15台を仕立て、1千人をリオ市中央部に動員する予定で、リオ州軍警は、13日のデモの警備に400人を動員した。
 統一社会労働党(PSTU)と関係のある労組のConlutasは、政府寄りの13日も反政府の15日も、デモには参加しない意向だ。
 サンパウロ市のデモには、農民の権利を求めて行った全国闘争を終えたMSTや小さな農民運動(MPA)、家族経営農場連盟(FAF)などの農業従事者も合流した。
 これら3団体は12日も、政府が対話の要求を受け入れるよう圧力をかけるため、パウリスタ大通りの大統領府総務室サンパウロ市分室前で抗議行動を起こし、デモ代表者が政府代表者と会っている間、サンパウロ市周辺から集まった労働者約1万5千人が横断幕や音響車で同大通りを部分的に封鎖した。
 13日のこれら3団体のデモには、他州の農民も駆けつけた。FAFサンパウロ州支部のエルビオ・モッタ氏は4万5千人の農民が参加すると見ている。